中島くんはなぜか私にキスをせがむ

キスの後私は静かに目を開けた

「あっ、美桜からキスしたいって言わせなきゃいけないの忘れてた」

これじゃ俺が負けたみたい

そう言って中島くんは悔しがっている

「あの約束は、その場凌ぎのハッタリなので忘れてください…」

私は恥ずかしくなってもうあの約束は無効にしてくださいと強調して言ってみた

「いや、忘れない。美桜から俺にキスしたいって絶対に言わせてみせるから」

中島くんは何やら分からない闘志を燃やしている

「言わないもん…」

ボソッと言った言葉に恥ずかしさが込み上げて顔が赤くなる

「美桜、今度二人でデートしよう?」

不意に誘われてまた顔が赤くなった

私は恥ずかしさMAXで戸惑ったけど、コクっと頷いた