中島くんはなぜか私にキスをせがむ

まず最初にペアになったのは山田君だ

「穂高さん宜しく」

爽やかに言われて、少し山田君でホッとしてしまった

中島くんだと無駄に緊張しそう…

宜しく。と言って私は山田くんとワイワイコースターに乗る事になった

因みに山田君はジェットコースターは苦手という事で、いつも頭脳派で落ち着いている山田君の弱点を見つけた気がした

隣で真っ青になってしまっている

「山田君大丈夫?」

飲み物を持って話しかけると、「ごめん。不甲斐なくて」と謝る山田君
 
「大丈夫。苦手なら無理に乗らなくても良かったのに」

私が少し項垂れて休んでいる山田君に話しかけると、「中島に負けたくなくて」

そう言われて少しドキッとしてしまった

それって…私の為…?

そう声をかけそうになったけど、何となく恥ずかしくて言えなかった

中島君と由紀は2人でアイスを買いに行くと言って離れている

2人は何やら話しながら戻ってきた

由紀はいいなーと思う

誰とでも分け隔てなく喋れて…

私は誰とでも気さくに喋れる由紀が羨ましくなった