「こ、怖いー。むりむりむりー！？いやー⁈」

断末魔の叫び声を挙げて嫌がっている私は、なぜか今中島くんに手を引っ張られている

「はいはい。諦めて行こうね」

「嫌だ。絶対嫌だ。お化け屋敷だけは嫌だー」

入りまーす。中島くんは面白そうに私の肩を強引に抱き、お化け屋敷の中に連れて行った

なぜにこのような事態に陥ったのかと言うと…？



1週間前……



「由紀どうしよう？何か私なぜか中島くんと山田くんに出かけようと誘われて、中島くんと山田くんが喧嘩になり、止めに入った勢いで4人で出掛ける事になっちゃった…」

切羽詰まって由紀に電話した私は明らかに色々な経緯やこうなった説明を全て抜かしている

「美桜ちょっと待って⁈全く話が読めないんだけど⁇」

由紀は私の全部をすっ飛ばした説明に？だらけだ

「えっとね…実は昨日中島くんに…⁇」

私は昨日の事を言うのは恥ずかしいけど、由紀に昨日の出来事を一から十まで順を追って話してみた