中島くんはなぜか私にキスをせがむ

「柊矢と私は、もう家族みたいなもので、恋愛感情は一切ありません。だから、あなたは何も気にせずに柊矢と付き合ってください。そうでなければ、私が柊矢の手を離した意味がありません」

美冬さんは悲しそうな…でも優しい瞳でそう言った…

話はそれだけです

そう言って美冬さんは、これご馳走様と行って去って行った…

意外過ぎる美冬さんの言葉に私は驚いた…

中島くんが私を放っておいた1ヶ月間を、美冬さんとの1ヶ月間を、私は知ってしまった…

それを聞いて、私はどうしたいんだろう?

私は自分の気持ちが分からなくて、ただただ複雑な困惑した気持ちになるのだった…