中島くんはなぜか私にキスをせがむ

中島くんがやっと帰ってくる日だというのに、中島くんを迎えに行く私の足取りは重かった…

あれから由紀と利麻ちゃんに会い、中島くんには昔付き合ってた幼馴染の彼女がいて、ずっと忘れられずに引きずっていたという話を聞いた…

中島くんと仲のいい友達から聞いたらしく、たまたま街でバッタリ会って聞いたとの事だった…

やっぱり美冬の事だ…

由紀の話だと、中島くんはその幼馴染みの事がずっと好きで、なのに急に別れを言われて泣く泣く別れたとの事だった…

でも、それは過去のことだし、今は美桜がいるんだし、きっと大丈夫だよ

利麻ちゃんはそう私を宥めたが、私の心はショックだった…

小学生の頃から中島くんと一緒にいて、ずっと好きで別れてからも引きずってた人…

そんな人に敵うはずがないよ…

ただでさえ中島くんの彼女でいる事に自信がなかった私は更に落ち込み、ショックを隠せない

「もう美桜ならもっといい人いるよ。ここの所の美桜中島くんのせいで落ち込んだり泣いてばっかりだもん。もう中島くんなんか振って、次に行ったほうがいいよ」

由紀が憤っている

由紀の言葉が胸に刺さった…

他の誰かなんて見たいわけじゃない

次になんて向かえるはずないし、次の恋ができるなんて思えない…

でも…

ずっとずっと中島くんの心の中にいた人…

美冬に私が敵うはずない…

私の心はざわついて、更に落ち込むばかりだった…