次の日

全然眠れなかった私は寝ぼけ目を擦り擦り大学へと向かった

あーもう

中島くんのせいで全然眠れなかった

目を閉じて眠ろうとすると、近づいてくる中島くんの妖艶な顔を思い出してしまう

何であんなに綺麗な顔なの?

私の唇をそっとなぞる仕草も忘れられなくて、布団をかぶって打ち消そうと一晩戦ったのだった

でも、結局眠れず…

滅多に眠れないことのない私は目の下にクマができ、ファンデーションで誤魔化すのがやっとだった

いつもは薄く塗るだけのファンデーションを少し厚めに塗って、私は何とか講義に向かった

学部までたまたま同じな中島くん…

会わなければいいなと懸念していると…

「おはよう。穂高さん」

後ろから声を掛けられ、私はひゃーと思わず声を上げて振り返った