「莉子、おはよう」
「あっ、絵梨花。おはよう」
「重そうだね。途中まで手伝うわ」
「ありがとう」
一緒に台車を押してくれる彼女は、同期であり、仲の良い友人でもある。
「今日の親睦会さー、営業のNo.1とNo.2が参加するんだって…だから先輩達張り切っちゃって」
「そうなんだ」
「人数合わせに付き合わせてごめんね」
「絵梨花こそ、気乗りしないのに先輩に頼まれて、渡部さんにお願いしたんでしょ!」
渡部さんというのは、受付に立つ絵梨花に一目惚れして、断られてもめげずに何度も猛アタックの末、絵梨花の彼氏になった販売促進部のエースだ。
「まぁね…会社側の自重していた飲み会も解除になったし、砂羽さんが、樹の同期と仲良くなりたいって言うからさ。仲良いのは営業の向井さんだしね…彼目当てのお願いだって見え見えなんだけど、私ばかり幸せでずるいって言われると断りにくくて、樹に相談したら、快く話進めてくれたんだ。けどね…向井さん、合コンとかで女性を紹介されるの嫌いらしくて、私達がいるって知らないで来るのよ。今からどうなるかわからなくて気が重い…」
はぁーと大きなため息をつく絵梨花だった。
「あっ、絵梨花。おはよう」
「重そうだね。途中まで手伝うわ」
「ありがとう」
一緒に台車を押してくれる彼女は、同期であり、仲の良い友人でもある。
「今日の親睦会さー、営業のNo.1とNo.2が参加するんだって…だから先輩達張り切っちゃって」
「そうなんだ」
「人数合わせに付き合わせてごめんね」
「絵梨花こそ、気乗りしないのに先輩に頼まれて、渡部さんにお願いしたんでしょ!」
渡部さんというのは、受付に立つ絵梨花に一目惚れして、断られてもめげずに何度も猛アタックの末、絵梨花の彼氏になった販売促進部のエースだ。
「まぁね…会社側の自重していた飲み会も解除になったし、砂羽さんが、樹の同期と仲良くなりたいって言うからさ。仲良いのは営業の向井さんだしね…彼目当てのお願いだって見え見えなんだけど、私ばかり幸せでずるいって言われると断りにくくて、樹に相談したら、快く話進めてくれたんだ。けどね…向井さん、合コンとかで女性を紹介されるの嫌いらしくて、私達がいるって知らないで来るのよ。今からどうなるかわからなくて気が重い…」
はぁーと大きなため息をつく絵梨花だった。


![(続編)ありきたりな恋の話ですが、忘れられない恋です[出産・育児編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1631187-thumb.jpg?t=20210301223334)
