しかし、彼と一緒に暮らし始めてからも、何度か引っ越してきたが、最初はイマイチだと思った町も、次に引っ越す頃には、離れるのが淋しく感じた。
それでも、新しい町に住めば、またその町の魅力に気付くことができて、なんだかワクワクしたものだ。
「好きな人と一緒だと、違うってことなのかなぁ」
ポツリ呟くと、
「え?何のこと?好きな人って僕のことだと思っていいんだよね?」
「バカね。他に誰が居るというの」
そう言うと、彼は何故か妙に安堵している様子。
「え⋯⋯?まさか、何か疑ってたとか?」
「いやいや!疑ってはいないけど、最近になってやけに真剣に不倫小説を書き始めるし、40になっておもむろに、そういう願望に目覚めたのかと⋯⋯」
「あはは!そんなのあるわけないじゃない!あれ⋯⋯?もしかして、願望がないから、サッパリ筆が進まないのかなぁ」
「いやいや!そんな願望持たないでくれよ」
それでも、新しい町に住めば、またその町の魅力に気付くことができて、なんだかワクワクしたものだ。
「好きな人と一緒だと、違うってことなのかなぁ」
ポツリ呟くと、
「え?何のこと?好きな人って僕のことだと思っていいんだよね?」
「バカね。他に誰が居るというの」
そう言うと、彼は何故か妙に安堵している様子。
「え⋯⋯?まさか、何か疑ってたとか?」
「いやいや!疑ってはいないけど、最近になってやけに真剣に不倫小説を書き始めるし、40になっておもむろに、そういう願望に目覚めたのかと⋯⋯」
「あはは!そんなのあるわけないじゃない!あれ⋯⋯?もしかして、願望がないから、サッパリ筆が進まないのかなぁ」
「いやいや!そんな願望持たないでくれよ」



