「ハァ…ハァ…」
息が苦しい。無理しすぎたみたい。
いつもなら、もう少し動けるはずなのにっ……
「……っはぁ。」
月は厚い雲に隠れてしまい、辺りは深い闇に包まれていた。
「く、くすり……飲まなきゃ……」
カバンに手を伸ばしたその瞬間、体が急激に重くなり、立っていることすらやっとだった。
ダメだ……倒れそう……
地面に倒れこむ寸前、突然、力強い腕が背中を支えた。
「おい、大丈夫か?」
暗闇の中、彼の顔はよく見えない。
しかし、彼の存在全てがどこか懐かしい気がして気を抜いてしまったのが決め手となったのだろうか。
そのまま私の意識は深い暗闇へと落ちていった。
