さくらびと。 恋 番外編(3)





「先生、



奥さんをそんなにも、




大切に想っていたんですね…」






蕾は、言葉を詰まらせて俯いた。



とめどなく、涙がこぼれ落ちていく。それは、止まることを知らない。











「君は、僕のために、こんなに綺麗な涙を流すんだね。」










有澤先生は、蕾の左手をゆっくりと握った。






指が絡み合い、有澤先生の手は、それは春のように…とても温かかった。








「……乗り越えよう。」







有澤先生の提案に顔を上げる。彼の瞳には温かい光が宿っていた。






「君となら……きっと大丈夫だと思う」






予想外の展開に戸惑う。これは告白なのか?






「先生…」




有澤先生は、蕾の頬に触れる。有澤先生のその手を蕾は、上から重ねていた。