カレーのいい匂いが漂ってきて、ご飯の炊けた音も聞こえた。
すごくいい匂いだ、腹減った…
「畑野様」
パチっと慶悟は目を開けた。
「お待たせいたしました」
慶悟が起き上がるとテーブルにカレーライスとサラダとスープが置いてある。
「美味そう…」
「どうぞ、召し上がってください、あのもうすぐ時間になるので片付けは明後日でよろしいでしょうか?」
慶悟は時計を見た。
「もうこんな時間!」
「美味しいものを食べてもらいたくて、調味料を買えない分玉ねぎをたくさん入れて煮込みましたので時間がかかってしまい…本当にすみません」
「美味いよ!」
「よかったです(笑)」
「片付けは明後日にしよう、次の現場があるなら今昼休みにして一緒に食べようよ」
「でも…」
「俺がよそってくるよ」
慶悟は立ち上がった。
「いえ、それなら少しだけいただきますので」
足の悪い人を立たせてしまった。
美麗はカレーライスをいただくことにした。
「いただきます」
「どう?自分が作ったカレーは?」
「普段は市販ルゥに色々入れるんですけど、上出来です(笑)」
「へぇ、そのカレーも食べてみたいな」
「…食べて欲しいです」
美麗は真っ赤になって本音を言ってしまった。
「もう少し辛くても平気ですか?」
「うん、大丈夫」
美麗はスプーンを置いた。
「畑野様は女たらしですか?」
「えっ?何で?」



