「では、明後日はお部屋の片付けでよろしいでしょうか」
「うん、お願いします」
「一気に片付けたいのであれば人員増やしますが…」
「中野さんとやりたい」
「分かりました(笑)」
少しお待ちくださいと美麗はスケジュールを打ち込んだ。
「では、食べたいものはありますか?」
「実はあまり食に興味がないというか…とりあえず腹に入ればいいかなってタイプなんだよ、仕事でオペの時は食べれない時もあるし」
「オペ?畑野様はお医者様で合ってますか?」
「そうだね(笑)」
「やっぱり!最初に急患とおっしゃった気がしたので…でも言い直されたので」
「初めて会うのにいきなり急患て言うのもどうかなって仕事って言い直した、ちなみに整形外科医」
美麗は側に寄ってしゃがみ、固定された部分をコンコンと軽く叩き
「整形外科医ですか?」と顔を上げて笑った。
「だから(笑)情けないんだよなー」
慶悟は天を仰いだ。
「悔しいよ、何やってんだよって感じ、整形外科医なのに怪我してって思ってるだろ」
「…いえ、でも、ふふっ…確かに」
美麗は思わず笑ってしまった。
「思う存分笑ってくれ」
美麗はツボに入ったらしくしばらく笑っていた。
「コホン…すみません」
咳払いをして慶悟の顔を見たがどうやら不機嫌ではないようだ。
「では、カレーにしますか?今ある調味料は期限が全部切れてるんですよ、となるとルゥだけでいいカレーになってしまうんです」
「構わないよ、それなら俺も温められる」
慶悟は納得した。



