イケメンドクターは癒されたい!!〜まさかの推しは家事代行の中野さん〜


それからしばらくして世間は梅雨入りをして、雨の降る日曜日の事だった。

スタジオでバンド練習が行われていた。

「ちょっと相談なんだけどさ…」

リーダーで社長のトワがみんなを集めた。

「俺達は1曲だけの配信しかやってないんだけど、コメントには沢山の人がライブをして欲しいと書き込みが非常に多いんだ」

「それは知ってる」

「うん、みんなコメントみてるしね」

うんうんとみんな頷いていた。

「この間オリジナル曲を投稿した時にも特に多くてさ、そのことについてみんなはどう思う?」

「簡単ではないよな」

動画クリエイターのマサシが言った。

「それはわかっている、でもするなら今の5周年の区切りだと思うんだよ、記念グッズの売上も好調で、6周年に突入するとちょっと違うかなと思うんだな」

「私は賛成だけどグッズを出すなら日程的には無理だと思う」

アミが答え、それにはシオンも同意見だった。

「グッズは考えてない」

それならやってもいいよと2人は言った。

「ライブでも無観客か有観客によってだいぶ違うけど、トワはどう思ってんの?」

マサシが聞いた。

「金額的に有観客は無理だ」

「じゃあ無観客で配信をライブでするか収録でするかだな」

みんな色んな意見が出るが美麗はいつも聞いてるだけだ。

「美麗は?」

アミに聞かれた。

「やってもいいけど…挨拶とかするの?」

「まあ、多少はな」

「地声になっちゃうかなって」

「仕事的に困る?」

「…大丈夫だとは思うけど」

といいながらも美麗は慶悟の事が一瞬頭に浮かんだ。