「いただきます」
ズルッズルッとラーメンをすする音が部屋に響く。
会話もなく2人は一気に平らげたのだ。
「美味しかったです(笑)」
「ねー、誰かと食べるラーメン美味いよな」
「片付けますね」
美麗は作ってもらったので片付けようとソファから立ち上がった。
「前、失礼します」と慶悟の前を通りキッチンに行く。
「置いといていいよ」
「はい」
とは言ったが軽く容器を洗っていると
「あー!」
と声が聞こえたのだ。
声のする方を見ると慶悟はテレビ横の飾り棚を見ていた。
「ねー、棚もテレビも掃除してくれたんだね、綺麗になってる」
「お時間があったので軽くですけど埃は取っておきました」
「嬉しいなぁ」
美麗はリビングに戻った。
「俺さ、ずっと勉強ばっかやってて、息詰まる事があったんだよね、なんなら勉強やめようかなって悩んでたんだ、その時におすすめに出てきてこのVTuberの歌声を聞いたらすごく気分が落ち着いたんだよ」
「そうなんですね」
「そこからどっぷりつかって…」
美麗は嬉しくてじっと慶悟を見ていたようで…視線に気づくと
「29歳で推し活ってキモイ?」
「いえ、年齢は関係ないと思いますよ、きっかけが何であろうと畑野様の気持ちが落ち着くきっかけになったのならレミィさんも嬉しいはずです」
「知ってるの?レミィ」



