慶悟はマンションの鍵を開けて電気をつけた。
「あれ?」
家を出る前に片方に寄せたはずの段ボールが綺麗に無くなっている。
「えー、廊下がピカピカじゃん」
慶悟はすぅ〜っと息を吸った。
何かいいな、この空気感…
靴を脱いで奥のトイレと風呂場を開けてみた。
「すげぇ、綺麗!あっ、やべ」
お風呂で思わず大声を出してしまい自分の声が響いたのだ。
「風呂ためよう」
30分後には湯船に使っていた。
「あ〜気持ちいいな、最近シャワーばっかりだったから」
まあ後で洗わなきゃいけないが…
髪を洗っているとインターフォンが鳴ったような気がした。
慶悟はバスタオルを巻き、玄関カメラを見ると
「中野さん?」
思わずボタンを押して話していた。
「えっ、はい」
そっか鍵…
「あのさ、その鍵で入ってちょっと待ってて」
玄関の前で美麗が返事をした時には風呂場にもう戻っていた。
「お、お邪魔します」
美麗は玄関を入りしばらく待っていた。
リビングダイニングのドアが開き、半袖Tシャツにスウェットを履き、タオルを首にかけて前髪を手でかきあげながら廊下を歩き、美麗に寄ってくる。
モデル?
美麗には奥から歩いてくる慶悟がモデルのように感じた。



