オレンジ色の奇跡



◆……

 相川の顔が赤くて熱があるんじゃねぇかと思い、俺の手を相川の額にあてたら、肩を押されて数歩離れた。

 これって『拒否』ってやつか?

 相川を落とす前に嫌われたか…?

 なにやってんだよ……俺…。

 俺は自分の靴を睨みつけた。

「……あっ……違っ……」

 謝ろうとしているのか相川の声だけで焦っているのが伝わってくる。

 謝んなくちゃなんねぇのは俺だな……。

「………相川……ご」

 俺が謝ろうと思い顔をあげると同時に首が温かくなった。

「…………今日は、寒いからコレ使ってください。
家着いたので帰りますね。先輩また明日」

 まだほんのり赤い顔のやわらかい笑顔を残して相川は家に帰っていった。