オレンジ色の奇跡



「……バカだろ。お前はっ」

 何回も舞希からの連絡を無視したのに、何で……。

 何で、俺があげたネックレスを寝るときまでつけてんだよ。

 嫌われた、と思っていた。

 だから、よけい嬉しくて……。

 気付いた時には、もう。

 温かいモノが、俺の頬を伝っていて、何度も何度も拭ってもそれは、零れてくる。

 やっと見つけた俺の居場所。

 親戚から兄貴と比べられる毎日だったのに、そんなことどうでも良いくらい舞希と過ごす毎日が楽しかった。

 なのに。

 俺の居場所を、自分で壊そうとしているなんて……。

「………舞希、ごめんな」

 謝りながら、舞希の唇と自分のを重ねた。

 はっ。
 カッコ悪ぃな、俺。

 寝てる舞希にキスするくらい気持ちが溢れて、自分じゃどうにも出来ないっていうのに。

 ………でも、触れたい。

 舞希の白く柔らかい頬を両手で包み、額にキスを落とす。

「……愛してる」

 だから、お前を守ってみせる。

 そう、決めたんだ。