眠たくなる5限とどっと疲れが出る6限の間の休み時間。

「すみません、優衣ちゃんいませんかー? ……ってあれ?相川さんと七瀬さん。優衣ちゃんは?」

 不思議そうに教室をキョロキョロする隣のクラスの女の子が来た。 確かこの子、優衣と仲良かったような……。

「あれ?舞希、優衣は? さっきまでそこにいたよね?」

「えっ……」

 さっきまで優衣が座っていた場所を見たけど、優衣の姿は見当たらない。

 トイレ……かな?でも、いつもは声かけてくれるし。……っじゃあ!!

「舞希ちゃん! 梨海ちゃん!」

 バンッと音ともに同じクラスの女の子が勢い良く教室に入ってきた。

 考えたくない。考えたくないけど……っ。

「ゆっ! 優衣ちゃんがっ! おっ男たちにっ!」

 心臓が止まるかと思った。

 さっきまで笑っていた優衣がいなくなった。守るって決めたのに!

「「優衣っ!!!!」」

 同時に叫んだあたしと梨海は教室を飛び出していた。