「和広は………死んだよ」

「………ウソだよ」

「ウソじゃない」

「何で?何でよ……。寛子ちゃんは、3年前にって言ってたけど、そんな連絡まったくなかったよ?!」

「和広は3年前に、俺達の所為で死んだ。連絡は、できない理由があった」

「どういうこと?!なんで?なんで、お兄ちゃん達の所為でカズくんが死ぬのよっ!!?」

 カズくんは、お兄ちゃん達の所為で死んだの?

 なんで?

 あんなに仲良かったのに…。

 あんなに楽しかったのに…。

 あたしから目を逸らした朔兄は、ぽつりぽつりとゆっくり話し始めた。