オレンジ色の奇跡



「……探し行くか」

 家で考えてたってなんにも始まらないだろうし。

 脱ぎ捨てたダウンジャケットを再び羽織り家を飛び出た。

「寒ぃ……」

 ポケットに手を突っ込み、舞希がどこに行くか考えを巡らせる。

 家には帰んねぇよな。

 アイツ、ケータイ忘れたから未和さん(だったか?)がまだ家にいるかどうか確認できないだろうし……。

 俺んち来るのは初めてだよな?

 ってことは、まだ俺んちの周り把握してない、か。

 あ、コンビニにいるか?

 さっき行ったから場所は分かるだろ。
 あそこならあったけぇし、雑誌類があるから暇潰しにはなるな。

 地面を蹴り軽快に走りだした。