オレンジ色の奇跡



 パッと隣を見ると、悲しそうに瞳を揺らしている舞希の姿。

 あー。こんな顔させてる自分が情けねぇ。

 サラダを見つめていた舞希が、何を思ったかバッと顔を上げて立ち上がった。

 そのままくるりと俺の方を向き、ソファーに正座。

 何がしたいんだ?

 俺が不思議そうに眉を寄せると、舞希も舞希で一瞬だけ顔が歪む。

 それでも、下唇を噛みしめ耐えているのが分かる。

 しばらくして下唇を解放し、ゆっくりと口を開いた。

「せ、先輩…?」

「ん?」

「ごめんなさい…」

「は?」

「だから…」
「怒ってねぇよ」

 いかにも、意味分かんないっていう顔をしている舞希。