オレンジ色の奇跡



「………寝込み襲う気か?」

「え?」

 慌てて顔を上げると、歯を見せながら笑う岩佐先輩。

「い、いつから起きてたんですかっ?!」

「ん?舞希を抱き寄せた時から」

「狸寝入り………」

 っていうことは、可愛いって言ったことも、キスしたこともバレてるってことじゃん!

 は、恥ずかしい……。

「まぁ、怒るなよ。てか、腹減った。なんか、買いに行ってくる」

「え、あたしも行きます」

「は?体、辛いだろ」

「大丈夫です!」

「大丈夫もなにも……」

「………ひとりにしないで?」

「しょうがねぇなぁ」

 ゆっくりと起き上がりベッドから降りた岩佐先輩は、白いTシャツに下は明るいグレーのスエット。