オレンジ色の奇跡



「はぁー。無理すんなよ?」

「無理なんてしてません」

「ふっ。……舞希、愛してる」

「あ、たしも……愛し…んっ」

 甘く……熱く……。

 岩佐先輩に、内ももや肌を撫でられるたび不自然に身体は跳ねてしまうけど。

 こんな風になるのは、きっと…ううん。絶対。

 あたしが岩佐先輩を愛してるから。

 岩佐先輩はあたしを求め、あたしは岩佐先輩を求める。

 互いに名前を呼び合い、さらに気持ちを募らせていく。

 好き、好き、好き――――。

 声に出しても足りないくらい。

 ――――愛してる

 身体を突き抜けるような激しい痛み。

 でも、それを上回る愛しさ。

 身体が熱い。
 岩佐先輩が触れるたび『愛してる』と耳元で囁かれるたび身体が熱くなっていく。

 甘い、甘い、甘い夜。
 熱い、熱い、熱い夜。

 初めてのことで戸惑いや不安は隠しきれなかったけど、それを包みこみ、あたしの戸惑いを消し、安心させてくれる岩佐先輩の温かさ。

 ああ………。
 あたしは、岩佐先輩のそういう温かさが好きなんだ。

 そんな温かさに包まれながら、あたしはさらに乱れていった。