オレンジ色の奇跡



「きゃっ……」

 両腕を抱くように下着を隠すと、岩佐先輩があたしの手首を掴む。

「退かせ」

「だって……」

 岩佐先輩から顔を反らして躊躇していると、耳をぺろっと舐められた。

「……っ!!」

 驚いて耳を押さえると、岩佐先輩はあたしの腕を捕え、目を細める。

「焦らしすぎ。優しくできねぇかも……」

 そう耳元で呟き、岩佐先輩の唇が軽くあたしのに触れたあと、頬から耳、耳から鎖骨へと下がっていく。

 締め付けられていた胸部が緩まり胸が重力に従うのが分かる。

「意外と胸あるんだな」

 何を言いだすこのお方。

 あまりにも恥ずかしすぎて顔を手で覆うとクスクスと笑い声が聞こえる。

「悪かったですね!『意外と』で!」

 少しスネながらそう答えれば、ふっと鼻で笑らった後、大きな手に包まれ、顔を埋めたのが分かった。