オレンジ色の奇跡



「そ、そういえば!かっ神崎先輩って」
「祥也は、神崎産業の御曹司。んで、俺と祥也と千紗は、小学生の頃からの知り合い」

「うっそ!神崎先輩って神崎産業の?!知らなかったー!」

 神崎産業といえば、日本のトップを争う商社。

 そんな大企業の人間が近くにいたなんて信じられない。

「るせぇ。大声だすな。おめぇ、この状況分かってんのか?」

 岩佐先輩の背中に回していた手は、岩佐先輩の手によって自分の頭の上で拘束されている。

「あ、え、わ、分かってます、よ?」

「ホント限界」

「い、い、いっ!?」

「焦らすな」

 片手であたしの両手で押さえ、あたしの髪の毛を触る岩佐先輩。