◆……
祥也からメールがあって、まだ相川が教室に残っていることを知った。
だったら一緒に帰ろうと思い、相川の教室に行けばジョンと相川が話ている。
すぐに、笑い声が聞こえたと思ったら、急に何も聞こえなくなり教室を覗けばジョンが相川に馬乗りになっているのが見えた。
もしかして、このふたりはくっついたんじゃないか、という考えが走り邪魔をしてはいけないと思った矢先。
「いやっ!!!!」
相川の抵抗する声が聞こえてきた。
は?くっついたんじゃねぇのかよ?!
何が起きてんだよっ!!!
俺は思いっきり教室のドアを開き叫んだ。
「てめぇっ!!舞希に何してんだっ!!」
俺は、ジョンが一方的だ思い相川に馬乗り状態のジョンを、相川から引き剥がす。
「ふざけんじゃねぇぞっ!!!」
俺の腕の中には相川がいて、相川は俺の背中に腕を回し抱きしめる。
「ヤットキタカ。セワガ、ヤケルナ。マッタク」
「はぁっ?」
『舞希、ごめんね?今度、一発殴られるから。今日は、帰るね』
まじ、意味が分かんねぇ……。
謝るくらいならやるなよっ!!
ひしひしと沸き上がる怒りを抑えて、教室を出ていくジョンの背中を睨み付けた。