オレンジ色の奇跡



 アメリカの生活に慣れなくて困っていた一個下のあたしを、妹みたいに可愛がってくれた。

 でも…それは“妹”としてじゃなかったの?

 ジョンのことは、正直言えば好き。
 でも、恋愛感情の好きではない。

 それに、あたしは岩佐先輩が好きだ。

 だから……。

『………ジョン?あた―――んっ!?』

 断ろうと思い顔を上げたのと同時に、唇が温かいもので塞がれた。

『っ?!!!!』

 驚いてまばたきすら忘れたあたしの視界にはジョンの顔でいっぱい。

『……返事は後でいいから。リサ、行こう』

 掴まれていた頭を解放され、一言言い残して去っていくジョン。

 突然のことで何も考えられないのと呼吸が整っておらず頭がくらくらするためあたしは、その場に座り込んだ。

 触れ合うだけのキスだったが、あたしにとってファーストキス。
 別に、ファーストキスが誰であろうとあたしはそんなに気に留めない。

 だけど……。

 触れ合う唇からジョンの気持ちが伝わってきた様な感じがした。