◆……
『…………舞希?』
ジョンは、なんだかいつもより優しい声であたしの名を呼ぶ。
『なに?』
だんだんと近づく距離。
隣に来たと思ったら後ろから抱きしめられた。
ゆっくりと上を見ればジョンもあたしを見ていたのか目があう。
そのまま、ジョンの顔が下に降りてきたのが分かったため、あたしは顔を前に戻した。
ジョンは一呼吸し、あたしの肩に額を乗せ、
『…………………好きだよ』
静かに、耳元で呟けばさらにぎゅうっと抱きしめる力が強くなる。
いつもと変わらない声のはずなのに、あたしの耳に届いた声はジョンじゃないような気がした。
って………うん?
さっきジョンなんて言った?
『好きだよ』
「…………はぁっ?!」
バッと振り返りジョンを見ればニコニコしているではないか。
「すすすすす好きって何よっ?!何言ってるのっ?!」
「「「好きっ?!!」」」
みんなが驚くのも分かるけど一番パニックに陥っているのはあたしだ。

