「おっ!来た来た。二人とも仲良いね〜」
祥也が気持ち悪いくらいの笑みを向けてきた。
どうせコイツのことだから俺を茶化してるんだろう。
俺は目を細めて祥也を睨んだ。
「ねぇねぇ、二人はさ付き合うとかそういうことはないの?」
祥也………。
てめぇ………。
何でそういうことをさらっと言っちまうんだよ。
「………そんなこと言ったら岩佐先輩に迷惑ですよ?」
迷惑………?
俺がそんな風に思うわけがない。
俺の気持ちを考えるんじゃなくて相川の気持ちを知りたい。
だから……。
「………相川は迷惑なのか?」
どうしてもコレだけは聞きたいと思ったら無意識のうちに口に出ていた。
「……………え?」
案の定、相川はポカンとした表情で俺を見ている。
「だからっ!相川はそういう風に言われて迷惑かって聞いてんだよ。…………俺はめ」
「アッ!マキイタッ!」
なんでこう、いつも大事な時に邪魔が入るんだよ!!
声がした方を見ればそこには、ジョンとリサが手を振りながら教室に入ってくるのが見えた。
『リサ……ジョン……なんで学校に居るの?』
相川が、不思議そうにふたりに問い掛ける。
俺だってリスニングくらいなら分かる方だ。
確かにそうだ。
ホームステイではないらしいから。
『梨海が校長に頼んでくれたんだ。異文化交流だ、ってね』
七瀬って俺が思っている以上に、すげぇとこのお嬢さんなのか?
『あっ、そうだったんだ。それで、あたしに用があるの?』
その時、七瀬とジョンがアイコンタクトをしたのが分かった。

