オレンジ色の奇跡



◆……

 俯いていた相川がゆっくりと頭を動かして俺を見つめてきた。

 何ていうか………。

 上目遣いっていうやつ?

 さすがにやばいなと思って相川から目を逸らす。

「ご、ごめんなさい」

「え?」

「……ぶつかったから」

「あぁ…、気にしてないから。いいよ」

 むしろ好都合だ。

 偶然でもこうやって相川に、触れることができたんだから。

「俺こそごめんな」

 相川は、首を左右に振りながら祥也たちの方を見た。

「あいつらのとこ行くか?」

「はいっ」

 振り返ったあと最高の笑顔を俺に見せてくれた相川を、また抱きしめたいという衝動にかられたが、俺は必死に抑えながら相川の背中を見つめた。