オレンジ色の奇跡



「そんなの分からないじゃない?」

「その後輩だけじゃないんだぞ?舞希ちゃんって結構人気があるんだ。
ましてや、今日現れたジョンっていうヤツも例外じゃないわけだし。
……この間の爽やか系少年?も、意外と狙ってるかもだし……」

 そんなこと……。

 俺だって分かってるんだよ……。

 俺や相川が思っている以上に、相川には人気がある。

 あの時期に、しかもアメリカからっていうのもあるけど、帰国子女なのに、気取ってないとことか。

 いつ、他の男にとられてもおかしくない。

 ただ、俺が相川のことが好きで、それで同じ気持ちになれたら、って思っているだけで、行動に移せない自分が腹立たしいんだ。

「…………わあってるよ。そんなこと」

「分かってるならいいのよ」

「あっ……!今日の放課後空けとけよ?俺は優衣と啓輔は舞希ちゃんとデートだから♪」

「なっ?!!てめぇ、何勝手に決めてんだよ!!」

「いいじゃない?啓輔自身のことを話す良い機会じゃない」

「付き合う前にお互いを良く知るって大事だからね」

「…………そ…だな」

 俺自身のこと………。

 相川に………。

 俺のことを相川に知ってもらいたいと思うのと同時に、相川のことも知りたいとも思った。