◆……
「…………千紗、ちゃんと来たぞ」
きつく睨みながら教室で本を読んでいる千紗に言った。
「あら、本当に来たの?……来ないほうが楽しかったのに」
ニヤリと笑った千紗に俺はため息しか出ない。
「来なかったら来なかったでお前言うんだろ?
冗談じゃねぇよ、自分の気持ちぐれぇ自分で言うに決まってんだろ!」
「「言ったね――?」」
「……ぁあ?…………あっ!」
やべぇ……。
「いつにする?こ・く・は・く!」
「祥也、てめぇ!」
「時間はないんじゃないの?だって相川ちゃん、お昼休み告白されてたわよ〜。
しかも、啓輔より背も高かったし顔も、ねぇ?」
「あぁ……、それか。今日昼休み教室に行ったとき舞希ちゃんいなくて帰ってきたと思ったら“付き合うことになるはずがないっ!”って叫んでたね」
「相川だって付き合わねぇって言ってたじゃねぇか……」
思い出しただけで嫌な気分になる。

