オレンジ色の奇跡



◆……

「お、おい。祥也!七瀬英語しゃべってるぞ!」

「俺も思った!梨海ちゃんって……えぇ?」

 軽くパニックに陥ってる俺達。
 さっきの相川が“付き合うこと”だけで心臓が止まるかと思ったのに。

 そんな俺達を見て相川と椎葉が近づいてきた。

「梨海、頭良いですよ?
本当のこと言うと、この3人の中で一番頭良いですし分かりやすく言えば学年1位ですよ?」

「「うそだろ!!!」」

 あまりにも衝撃的な事実に俺と祥也は同時に口を開いた。

「もちろん、英語だけじゃないです。何ヵ国語だっけ……とりあえず梨海ちゃんってすごいんですよ?」

「優衣と舞希ちゃんの方が頭良いんだと思ってた……」

 祥也がボソッと呟いたのを聞いて思わず頷いてしまうところ。

「あたしなんか10番以内に入るのでやっとですよ?」

「私なんか10番以内すら入れないですから……頭の順番だと梨海ちゃん、舞希ちゃん、私の順ですね」

「すげーな……」

 俺が言った言葉に対してウンウンと隣で頷いている祥也。

 お前だって学年1位だろっ!と蹴りを入れたくなる。

「啓輔だって意外と30番以内には入ってるんだよ?それだけでもビックリなのにねっ!」

 “意外と”は余計だろっ!

「……祥也、てめぇ……」

 祥也を睨み付ける俺を見て相川と椎葉は笑っていた。