「すべてが嫌なんじゃねぇーの? お前女遊び激しかっただろ?」
「すべてって! けーすけぇ! それはひどいよー。 女の子達が俺を求めてたんだからしょうがないだろ?しかも、今はぜーんぜん女の子達と遊んでないし! それより、2年に女の子の編入生来るってさぁ!」
「椎葉はどうなんだよ!」
「えっ? 優衣ちゃん一筋だけど?俺、優衣ちゃんにしか興味ないし。 なぁなぁ!啓輔はどうなんだよー?」
「はぁ?」
「啓輔ってさぁ、俺よりあれだけど、良い方じゃん? 運動だってできるほうだし。まぁ、頭は……普通くらいだろ?」
悪かったな。何もかも中途半端で。
「……だから、なんだよ。」
「そんなに不機嫌にならないでよー。だから―簡単に言えば、彼女とかいな――」
「いねぇし、いらねぇ」
女はただ邪魔なだけ。
昔、何人かの女と付き合ったことはあるけど俺からっつうのはなかった気がする。
だから、俺に気持ちがないと分かるとどの女も俺の前から去って行った。
「そ、即答……じゃあ、気になる子は?」
気になる奴、か。
そういえば、一昨日公園で襲われかけてたあの女。無事に家まで帰れたのか?
気になる女っつったら、そいつだけど、祥也が言ってる意味ではねーな。
気になる違いってやつ?