彼のまっすぐな告白に、私は、嬉しくて、嬉しくて、涙が溢れてきた。
今まで、素直になれなかった私。
それでも、彼は私のことをずっと好きでいてくれたのだ。
「...はい、私でよければ、お願いします。」
私の言葉に、葵は満面の笑みを浮かべた。
その笑顔は、まるで一番星のように輝いていた。
「ありがとう、美月。本当に、嬉しい。」
彼は、私の手をぎゅっと握った。
その温かさに、私は安心感と、これから始まる二人の未来への期待を感じていた。
夜空に咲く花火のように、私たちの恋も、これからもっと輝きを増していくのだろう。
「これから、よろしくね、葵くん。」
「うん。こちらこそ、よろしく、美月。」
私たちは、顔を見合わせて、照れたように笑い合った。
文化祭の喧騒が遠ざかり、世界には、私たち二人だけの静かな時間が流れているようだった。
この温かい余韻と共に、私たちの恋は、静かに、そして力強く、始まろうとしていた。
まるで、これから始まる物語の、最初の一ページのように。
Fin.



