祭りのフィナーレ。 花火が夜空に打ち上がり、色とりどりの光が私たちの顔を照らした。その時、葵が私の隣に立った。 「美月。」 彼の声は、いつもより少しだけ真剣だった。私は、彼の顔をじっと見つめた。 「あのさ、俺、美月に言いたいことがあるんだ。」 彼の言葉に、私の心臓はドクンと大きく跳ねた。 まさか、このタイミングで、あの言葉をくれるのだろうか。 「俺、美月のことが、出会った時からずっと、ずっと、好きでした。 俺と、付き合ってください。」