週末、私たちは、公園でピクニックを楽しんだ。
木々の葉が、風にそよぎ、キラキラと輝いている。
凛は、私のために、お気に入りの映画を流してくれた。
映画の合間に、二人で笑い合ったり、時には、静かに見つめ合ったり。
その全てが、私にとって、かけがえのない宝物だった。
要先輩から、別れを告げた時、私は、罪悪感と、寂しさで、涙が溢れた。
でも、凛の、あの、雨上がりのような笑顔に、私は、もう大丈夫だ、と思えたのだ。
「美琴。俺たち、これからどんな未来を歩んでいくんだろうな。」
凛が、ふと、空を見上げながら、呟いた。
「きっと、、晴れの日も、雨の日も、ずっと一緒だよ。」
私は、そう答えると、凛の肩に、そっと寄りかかった。
空には、淡い虹がかかっていた。
この虹のように、私たちの未来も、きっと、色鮮やかなものになるだろう。
凛の隣で、私は、心からそう確信していた。
雨上がりの空に、希望の光が、静かに灯っていた。
Fin.



