「あのさ、来週、美琴の実家、挨拶に行ってもいい?」






 
 「えっ!? もう、そんな話、するんだ?」
 







 凛の突然の言葉に、私は、驚きと同時に、照れくささを感じた。




でも、それ以上に、彼の真剣な表情に、私は、彼となら、この先ずっと一緒にいられるのかもしれない、と、強く感じたのだ。












 
 「もちろん、いいよ。でも、お父さん、ちょっと怖くないかな?」
 






 「大丈夫。俺、美琴のためなら、なんだって乗り越えられるから」





 





 凛は、そう言って、私の手を、さらに強く握った。その力強さに、私は、彼への信頼を、改めて感じていた。