あれから4年後...
柔らかな日差しが、窓から部屋に差し込んでいる。
ふと、隣に眠る凛の寝顔を見て、私は、胸がきゅっと締め付けられるような、温かい気持ちになった。
彼と付き合い始めて、もうしばらく経つ。要先輩との関係に悩んでいた日々が、まるで遠い昔のことのようだ。
凛の、真っ直ぐな愛情に包まれて、私の心は、満たされていた。
「おはよう、美琴。」
凛が、目を覚まし、私に微笑みかけた。その声は、いつ聞いても、心地よい。
「おはよう、凛。よく眠れた?」
「うん。美琴が隣にいると、どんな夢でも、いい夢見れる気がするよ」
凛は、そう言って、私の手を握った。
その指先が、私の肌に触れる感触が、心地よくて、私は、自然と、彼の顔を見つめていた。
「ねぇ、今日のランチ、何食べたい? 俺、美琴のために、特製サンドイッチ作ってきたんだけど」
「え、本当? 嬉しい!」
凛は、私の好きな具材をたっぷり挟んだサンドイッチを、得意げに私に見せてくれた。
彼の、私への愛情表現は、いつも、こんな風に、さりげなくて、でも、とても温かい。



