くるくる。
私の指先が、髪の毛を巻き付けて遊ぶ。
『イライラしてるわね、そんなときは私を食べて落ち着いてちょうだいな』
___どうぞ、残さず食べてね。
女の子に言われて再びフォークでショートケーキを刺す。
甘い物を食べると確かに少しだけイライラが落ち着いたような気がした。
「…ねぇ、なんで私が寂しがってるって思うの?」
私が聞くと、女の子は穏やかに答えた。
『それを知ってるのは、きっとあなただわ』
「…答えになってないんだけどー?」
『そうね…なら、たくさんの“パパ”と過ごしているとき、彼らをなにと…誰と重ねていた?』
「え…そんなの___」
考えて、最初に頭に浮かんだのはパパ…私の、本当の父親のことだった。
あまりにもすんなり出てきた答えに、私は呆気にとられる。
「…私、パパに会いたかったのかも…?」
言葉にすると、ようやく心の穴が塞がった気がした。
女の子がにこりと微笑む。



