不思議な町の喫茶店


「…あ、あー?そういうの分かる感じぃ?」

テーブルに肘をつきながら女の子を見下ろす。
女の子は返事の代わりと言わんばかりにニコリと笑った。
それに私もにこーっと笑いながら応じる。

「確かに私は“パパ活”してるけどー、今話したパパは本当のパパのことだよ」

『そう、危険な遊びをしてるのね』

「“遊び”だから危険でもやるんでしょ?…ってかこれ私、今から怒られる流れ?」

自慢じゃないけどパパ活とはいっても、体を売ったことはない。
そうなる前にそういう相手は切ってきたし、今遊んでる人たちとは本当に軽く食事や買い物に連れて行ってもらうだけ。
誰にも迷惑かけてないじゃん?
人でもないショートケーキの女の子に説教されるなんてごめんだ。
両腕で自身を抱きしめ、わざとらしく怖がる私に女の子は首を傾げる。

『怒る?寂しがり屋の子に、そんなことしないわ』

…寂しがり屋?誰のこと?
もしかして…私のこと言ってるわけ?
私の考えていることが分かったのか、女の子はこう続けた。

『あなたはね、寂しいから人の温もりを求めてるだけなの』