「いらっしゃいませ~」
「いらっしゃいませ…」

店に入ってすぐ、双子の店員に頭を下げられた。
まるで私が来店することが事前に分かってたみたいでちょっと不気味。
でも顔はイケメンだから、いいかも?

「お好きな席へどうぞ…」

クールそうなイケメン店員に促されて、一番近くの席に座る。
そしてメニューを受け取るなり、私は再び髪の毛先をいじりだした。

「マジ…?ケーキが二種類しかないじゃん…」

苺のショートケーキとチョコレートケーキ。
どっちもあんまり食べないやつだけど…強いて選ぶなら…こっちかな。
私は店員を呼んで注文をした。

「ショートケーキ、お願いしまーす」