『よかったわね、お姉ちゃん』
ソーダちゃんがにこりと笑うその横で、私は力が抜けたようにイスへと腰を下ろした。
拓人が心配そうに私を見つめる。
…その顔には大量の汗。
こんなに一生懸命になって私を追いかけてくれたんだなと思うと、ようやく心の中のモヤモヤが晴れていく。
「…私…疑ってごめんなさい、拓人…」
絞り出すように口から出てきた謝罪の言葉に、拓人がようやく笑顔を見せた。
「いいよ、俺も不安にさせて…悪かった」
お互いに顔を見合ってクスリと吹き出す。
「はぁ、安心したら喉が渇いちゃった!ソーダちゃん、飲んでもいい?」
私の言葉にソーダちゃんが嬉しそうに目を細めた。
『もちろんよ』
___どうぞ、残さず飲み干してね。
私はストローへと口をつけた。



