ソーダちゃんが私に微笑む。
『まずは相手を信じて、ちゃんと話し合ってからじゃないと分からないこともあると思うな』
「…ソーダちゃん…」
『だから、お姉ちゃんも拓人お兄ちゃんとお話しを___』
カランコロンカランコロン___。
ソーダちゃんの言葉を遮るように、突然騒がしいベルの音が辺りに鳴り響いた。
「水香!?ここにいた…!」
「…え、拓人…!?」
入り口に立っていた拓人の姿に、私は目を丸くした。
「はぁっ…はあ、ごめ…さっきのは…ちが、くて…!」
彼は荒々しい息のまま私の座る席へと転がるようにして近づき、辿々しく言葉を紡ぎだした。
「俺っ…、さっきの、ただの、それでっ…!」
「ちょ、ちょっと…取りあえず落ち着いて…!」
私はすぐさま店員を呼び、お水をもらって拓人に手渡した。
それを受け取るなりゴクゴクと一気に飲み干した拓人は、ようやく息を整えたあと、真剣な眼差しで私へと向き直る。
「えっと…まず、どこから話せばいいか…」



