·
·
·
夜。
ずっと類と女の子のことが頭から離れない。
女の子すごい可愛かった。
ふわふわの長い髪にアクセントでピンク色のピンをつけていた。
別にそこまでの出来事じゃないのに。
気になっちゃう私はかなり心が狭いのかも。
でも、ちゃんとペンキは取りに行ったし。
自分を褒めてあげよう。
冷蔵庫の楽しみにとっておいたアイスを取りに行くために、立ち上がった。
ゥ゙~ぅ゙ぅ〜ブ〜ゥ゙
私の部屋着からバイブレーション。
誰からの電話だろう??
「類だ。」
高鳴った心はそう簡単に落ち着かないもので、そわそわしながらボタンを押す。
「あ!類!」
「芽衣ちゃ〜ん!今大丈夫?急にごめんね!話したかったんだ〜!」
無駄にビックリマークの多い話し方に思わず笑ってしまう。
「どう?準備進んでる?」
「もっちろん!芽衣ちゃんも来てね!」

