しょうがないじゃんか










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夜。



ずっと類と女の子のことが頭から離れない。



女の子すごい可愛かった。



ふわふわの長い髪にアクセントでピンク色のピンをつけていた。



別にそこまでの出来事じゃないのに。



気になっちゃう私はかなり心が狭いのかも。



でも、ちゃんとペンキは取りに行ったし。



自分を褒めてあげよう。



冷蔵庫の楽しみにとっておいたアイスを取りに行くために、立ち上がった。






ゥ゙~ぅ゙ぅ〜ブ〜ゥ゙






私の部屋着からバイブレーション。



誰からの電話だろう??




「類だ。」




高鳴った心はそう簡単に落ち着かないもので、そわそわしながらボタンを押す。




「あ!類!」




「芽衣ちゃ〜ん!今大丈夫?急にごめんね!話したかったんだ〜!」





無駄にビックリマークの多い話し方に思わず笑ってしまう。





「どう?準備進んでる?」





「もっちろん!芽衣ちゃんも来てね!」