「うん、でも私裏方だからあんま会えないよ?」
そんな私の言葉に類は安心したようにホッとした顔を見せた。
「それでいい……っていうか、それがいい。だって芽衣ちゃんが表出てメイド姿になったらさすがに俺が悶えるもん。無理無理。なんならシフト入ってなくていい。芽衣ちゃんが裏方なんてやったらご飯美味しすぎてモテちゃう。文化祭参加しなくてもいいくらい。」
「うるさいもん。」
「何、その語尾。『もん』とかつけたら襲うよ?喰うよ?それとも襲われたいの?」
…………。
嬉しいような嬉しくないような。
真顔で言っているあたり、きっと本気で言っているのだろうけど。
「……早くお弁当食べようよ、」
「そう!それ俺も思ってた!!」
………素直なのはとても良いことだよね。うん。

