スノードロップ




今までお母さん達には言いたい事の半分も言えなかったのに不思議とういと警察官にはスラスラと素直に話せた。


私の未来が変わりますように…


「何あんた、出ていったくせに戻ってきたの?」

「 … 」

家に帰ると、母は冷たく私にそう言い私は何も言い返せなかった。喉に何か引っかかったように何も出なかった。


そして…母のそばに、綺麗なスノードロップがあった。私はまだ分からなかった。スノードロップの花言葉を──。


「それ、あなたにあげるわ。」


「え!いいの、?」


初めてお母さんにプレゼントをもらい喜んでいた私の耳に届いた言葉で私は深く絶望した。


「…スノードロップの花言葉ステラは知ってる?」


「知らない。純愛とか…?」


「バカね。私があなたに対して純愛とか無いわよ。
───スノードロップ…あなたの死を望みます。」



「…っ?!」



お母さんは何も変わってなかった。私はどこかで信じていた。
“お母さんは私のことが好き”少ない希望を信じていたのに、待っていたのに、簡単に壊れた___



「私は最初から貴方を愛してないの。だからそのスノードロップと一緒に死になさい。」



私の零れ落ちた透明色の涙がスノードロップにかかる。

スノードロップ…あなたの死を望みます……。


呪文のように繰り返されるお母さんの声、絶望した私の涙、全部、全部偽りだと_思った。


「ステラ。」

「お母さん…、」

「私はあんたのこと‪大嫌いで仕方ないわ。この役立たず」

_ガシャン…



お母さんが私に向かって色々物を投げる、物を投げる度に私の嫌いな音が何度も繰り返される。痛くて、辛くて、独りで、誰も私をアイシテナイ_



「死ね、死ね、死ね!!早く死になさい!!その汚いスノードロップと一緒にね!!」


顔を真っ赤にし私を睨みながら汚い言葉を何度も、何度も、吐き続けるお母さんを側に私は涙を流すことしか出来なかった_
お母さんは私を沢山殴って血まみれにした後部屋を後にした。



_ポタ、ポタ…



赤い血がねずみ色の床を濡らし真っ赤に染まる。お母さんはなんで私の事を殴って痛めつけるの?私はその言葉を何年も言いたかったのに喉にナニカが詰まって上手く言えなかった。



『 そのスノードロップと一緒に死になさい 』



お母さん…お母さん……お母さんは私の事嫌いですか?私は…好きだよ。


痛めつけるこの行為が愛だとするならお母さんは私をちゃんと愛して苦しめさせてくれる__



お母さん、お父さん、私もう何も無いよ。何も怖くないよ。私はこれからも独りで生きていく。だから…もう慣れてるの、、


ピンポーン_


「 はーい 」


「…お宅の家宅調査をしに来ました。お邪魔致します。」


玄関を開けると4人くらいの警察官がおり数人の警察官をカウルとお母さんは見ると分かりやすく動揺していた。


「は、は…っ?!おい、ステラ!!!」


動揺しながらも私を睨みつけるカウル。


「全く…恥さらし」


数十分後_調査をしたところ…睡眠薬、等色々出てきたそうだ。他にも…殺人器具など。



女性の警察官が私の身体を見ると痣だらけの身体に驚き私が証拠付きで事情を説明すると警察官はそれをリーダらしき人に伝えお母さんとカウルは連行されていった。



調査をされ汚い部屋に私一人残って何も誰も居なかった。


「…これで終わるといいな」


汚くなった部屋を見渡し、それでも片付ける気が起きなかったので私は公園に行った。…ういに会いたい、この事を言いたい。


公園に行くとベンチに座っているういの姿がいた。ーだけどういの表情は儚く今にも壊れそうな顔でどこかを見ていた


「うい、どうしたの?」


「…ステラ?何も無いよ」


私になにか隠すかのように下手な笑みをした。


「ステラに話したい事と渡したいものがあるんだ。」


私の返事も聞かずに私の腕を引っ張りどこかへ連れていかれる。着いたのはあの家、ういの家だった。


「入って」


腕を引っ張られたままコクっと頷くとまた引っ張られた。ういの部屋に案内され、ういは…


「僕、キミを助けたいって思ったその理由は
ステラが好きだからだと思う。」


「え…?」