スノードロップ




私の名前はステラ。どこにも居場所がない普通の学生。でも皆とは違うところがある、それはー…家に帰ったら当たり前のように暴言、暴力を振るわれる。



私の身体には痣、リスカ、自殺後の傷だらけ…誰も私を必要とはしてくれないのは分かってる、けど愛されてみたい、愛したい。



“誰かを好きになる”ってどんな感じなんだろう…どれだけの嬉しさで満ち溢れた世界なんだろう…私には一生来ない世界で一生無縁な世界。



───ガシャンッ


醜い音が何度も音を立てる


「 なんであんたはいつもそうなの!!なんで生まれてきたの!?あんたなんか要らなかったのに…

なんで、なんで私の元に来たのよ!! 」




お母さんは顔を真っ赤にして泣きながら私に言い放った。…お母さんが投げたガラスのお皿、私が小さい頃に母の日にあげたものなのに…すごく大事にしてくれてたのに。


気が狂ってお母さんはお母さんじゃなくなった。そのお皿のガラスの破片が私の頬に辺り血がゆっくりと流れる、私はそれすら痛まなかった



…お母さんの怒った声聞き慣れてるのに涙が毎回出てくる、


───パシッ


お母さんに勢いよく叩かれ叩かれた場所からも破片が当たり血がゆっくりと流れていた場所からも血が出てくる。私は思わず泣いた



「 は?なんで叩いたぐらいで泣くの?本当ウザイんだけど。殴らなきゃ分からないの?」



お母さん、違う…痛くて苦しくて辛くて泣いているんじゃないの


「…わか、分かります…だから殴らな、いでくださ、い…っ…」


「気持ち悪い」


大好きなお母さんにこんな事されて悲しいから泣いている。なんて…誰も私の心の内を聞いてくれやしない、聞こうともしない。


床に捨てられたガラス瓶を私に向かって投げお母さんは部屋を後にした。



「…っう、ひぐ…っ」



ねずみ色の床が私の涙で水玉模様を描いてく、こんな気持ちになっても学校へはちゃんと行かないといけないから重い気持ちのまま私は学校へ行く。



「 … 」


みんな私が来ても無視。そのくせ私以外の子が来たらみんな挨拶をする。


ザワザワ_


「 ステラって本当にうざいよね 早く消えてくんないかな」


「 ほんとそれな 」

そんな言葉を私は口を噛みながら自分の席に向かおうとする……


「 っち 」と舌打ちが聞こえたと同時に私は派手に転んだ。


私と同じクラスの女子リーダ カレン が足を引っ掛けてきた。


「 いた…っ 」


派手に転んだせいで足を擦りむき血が沢山出ていた。


「なにあれ、ださ 」


私は黙って立ち上がり自分の席へ座る…机には死ね、消えろ、来んな、机の中にはビリビリに破かれた教科書、など色々。…もうこんなの慣れてる、


クスクス…


「 おい、ステラ、金よこせ 」


「…え、なんで? 」


「 いいから、よこせよ 」



「や、やだ…っ 触らないで、」


「は?お前私に反抗する気?殴られたいの?」


「 … 」


「何も言えないなら最初から口答えすんな」



私をいじめる主犯格…カレンが私の財布を奪いお金をとった。今日は一段と酷いいじめだったがそれでも耐え学校が終わり重い足取りで家へ向かう、


ガチャ_


「 ただいま 」


「……久しぶりだな、ステラ」


「え…な、んでいるの、?」


───戸惑う私の前には母と離婚したお父さんがいた。


「ステラに逢いに来たんだよ」



上機嫌でクククッと喉を鳴らし酒を飲むお父さん、私のお父さんは酒癖も金癖も悪くついにお母さんに愛想を尽かされた。



お父さんは暴力はしなかったものの私がお母さんに暴力されようが何されようが見て見ぬふりだった。



黙ってどこか遠くを見ながらただ私が泣いて叫んでいる所を見ていた…私はそんなお父さんが目の前にいることに驚いた。



「…最近どうだ?」



気まずい空気の中沈黙を破ったのはお父さんだった。



「楽しくないよ」


真顔でそう答えた。

「…そうか」


「うん」


ゴクッ_ゴクッ_音を立てながら酒を飲む…



「また会いに来るからな」


「……もう来なくていいよ」


そう言った時にはもうお父さんは居なかった。飲みかけのビール瓶4本を残して───