捜査は順調に進んだ。犯人を捕まえているので、被害者が増えることがない。隊員は自分たちのぺースで事件の真相を暴くことができた。
モリスの供述でルランティノワ侯爵家の所有の城から被害者たちと殺害された死体があることが分かった。被害者23人が保護され、死体が庭から掘り起こされた。ルランティノワ侯爵邸の本宅に1名保護され、そして死体が町中に一体発見されたのを含めて、合計31人の被害が判明した。歴史に残る恐ろしい犯罪だ。
死体はどれも思った通り、血を抜かれたことで死亡していた。エリックの捜査協力により解剖で判明したことだ。それから疑問の1つに、なぜ町中に死体を捨てたのかということだ。
それは死体を別宅の城に運ぶ途中に軍隊と擦れ違ったため、見つかることを恐れて捨てたのだと黒装束の男が白状した。
そして一番の原因はモリスが、ルランティノワ侯爵の歪んだ愛情を逃さないために、美しくあろうとしたことだ。そして他者が思いつかない恐ろしい方法で、それを手に入れた。自分の欲のためだけに、悪に手を染めていったのだ。
ダニエルが腹立たしかったのは、マリーを見初めたことだ。ただ美しいということだけで、攫っていった。表面しか見ていないとは、人としての尊重をしていない。美しさで愛情を計っているなら、それを損なえば死へと繋がるだろう。まるでサイコパスの要素があり、モリスは人間として欠陥がある。自分しか愛していないのだ。
捜査は細かい調書を陛下に提出して、それに関しての報告を終えた。これで近衛兵特別捜査隊が事件を解決して終結した。犯人の刑は、今でいう警察活動を行っている軍隊に任せることになった。
あとは裁判にかけられ刑が言い渡される。31人を誘拐して数人を殺害をしたのだから死刑は免れないだろうとダニエルは考えた。

