ブルークレールのソワレ ー甘いお菓子と公爵様の甘い溺愛ー



今までの捜査で夜会に参加するためにダニエルも例外ではない。夜会で貴婦人達に誤解されないためにクールに接するのだが、逆効果でファンなるものが山ほど増えるのだ。

どの女性もダニエルに興味を示すのだから、自信がある者は振り向かせようと手を尽くす。だがダニエルは、なかなか落ちないので、アイドル的存在に変わるのだ。

皆でダニエルに対しての色々な情報を共有して楽しむ、まさに押し活なるものが、この時代でも存在するのだ。

だが、そんなことはダニエルの知ったことではない。仕事と甘い物があれば、何も要らなかった。それはマリーに出会う前の話だ。
 
 マリーに出会ってからのダニエルは、感じたことのない恋を体験するのだ。マリーが鈍感でダニエルに関心がないことも興味深かった。
 
どんな女性でも落とせると自意識過剰だったことが恥ずかしいと思えた。女性とはと思うことから人間とはと考えるようになった。
 
女男を区別して考える方が、おかしいと思えるようになったのだ。そして貴族とは華やかに思えるが決められたことを守り伝えていく。

それだけでは駄目だと気付いた。それはただ城に飾られている花、温室で育てられている花だ。作られた環境にだけしか対応しないのだ。

 だがマリーは野の花のように自然に立ち向かう。環境に順応しようと強くなるのだ。ダニエルもそうありたいと思えた。